超音波治療って何に効くの?
超音波治療とは、超音波を利用して身体の深部組織に微細な振動を与え、血行促進や炎症軽減、疼痛緩和などの効果を得る治療法です。整骨院やリハビリテーション施設で広く使用されています。
超音波治療の仕組み
- 振動と熱: 超音波機器から発せられる高周波の音波が身体の組織に浸透し、微細な振動を引き起こします。この振動が熱を生じさせ、組織の代謝を促進します。
- 微細なマッサージ効果: 振動が細胞や組織を微細にマッサージし、血流を改善し、細胞修復を助けます。
期待される効果
- 血行促進: 超音波の熱効果と振動により、血液循環が改善され、酸素や栄養素の供給が向上します。
- 疼痛緩和: 振動と熱によって神経の興奮が抑制され、痛みが軽減されます。
- 炎症軽減: 血行促進と同時に、炎症部位の治癒が促進され、腫れや痛みが和らぎます。
- 柔軟性向上: 筋肉や関節の柔軟性が増し、リハビリテーションやスポーツ後の回復が早まります。
使用されるケース
- 怪我のリハビリテーション
- 慢性的な痛み(腰痛、肩こりなど)
- 炎症や腫れがある部位の治療
- 筋肉や腱の損傷
超音波治療の禁忌事項
超音波治療には多くの効果が期待されますが、特定の状況や状態においては禁忌(使用が禁止される場合)が存在します。以下は、整骨院での超音波治療に関する主な禁忌事項です。
- 妊娠中の腹部や腰部: 超音波が胎児に悪影響を与える可能性があるため、妊娠中の女性の腹部や腰部への使用は避けるべきです。
- 悪性腫瘍のある部位: 癌細胞がある場合、超音波が腫瘍の成長を促進する可能性があるため、使用は禁忌とされています。
- 心臓ペースメーカー使用者: 超音波がペースメーカーの機能に干渉する恐れがあるため、心臓ペースメーカーを装着している方には使用できません。
- 急性炎症期の患部: 炎症が急性である場合、超音波治療が炎症を悪化させる可能性があります。
- 感染症部位: 感染が広がる可能性があるため、感染症の部位への使用は避けるべきです。
- 血栓症や血栓性静脈炎の部位: 超音波が血栓を動かす可能性があり、危険です。
- 出血性の状態: 出血している部位や出血しやすい状態の場合、超音波治療は避けるべきです。
- 成長中の骨端部(子供や若者の骨端線): 成長中の骨に影響を与える可能性があるため、未成熟な骨端部には使用しないことが推奨されます。
- 眼球や性腺: 非常に敏感な部位であり、超音波の影響を受けやすいため、これらの部位には使用を避けます。
まとめ
超音波治療は、適切に使用されれば安全で効果的な治療法ですが、専門家による指導の下で行うことが重要です。当院にも超音波治療器はもちろん設置しております。上記で述べたように、整骨院に来られる患者様の症状には多く用いることができ、自分的には好きな治療器具の1つです。『私の症状にもつかえるのかしら?』『症状が良くならず、超音波治療をしたら良くなるかも?』とお悩みの方は、是非お問い合わせ下さい。