HOME
公式LINE
MAP
最寄駅経由MAP
温かい口コミ募集中

症状

鼠径部痛症候群を理解するための基本知識

鼠径部痛症候群を理解するための基本知識

鼠径部痛症候群(Groin Pain Syndrome:GPS) とは、鼠径部(脚の付け根周辺)に慢性的な痛みが生じる状態の総称です。特にスポーツ選手(サッカー、ラグビー、陸上など)に多く見られ、「スポーツヘルニア」や「恥骨結合炎」とも関連する場合があります。

鼠径部痛症候群の基礎知識

主な症状

  • 鼠径部の鈍い痛みや不快感

  • 運動時や特定の動きでの痛み(ダッシュ、キック、方向転換など

  • 安静時には軽快するが、運動で再発

  • 痛みが片側に限定されることが多い


原因

  • 筋肉や腱のオーバーユース特に内転筋や腹筋群

  • 不良な姿勢や動作の繰り返し

  • 股関節の柔軟性低下や骨盤の不安定性

  • 恥骨周辺の炎症や神経の圧迫

症候群の診断方法

  • 医師による問診・触診

  • MRIや超音波検査による画像診断

  • 他の疾患(ヘルニア、股関節疾患など)との鑑別診断が重要

治療・治し方

保存療法(基本)

    • 安静・運動制限

    • ストレッチ・筋力強化

    • 理学療法(理学療法士の指導)

    • 消炎鎮痛剤の使用

 

手術療法(重症例

      • 筋腱修復やヘルニア修復など、専門的な手術が行われることも

痛みの管理と予防

  • 適切なウォーミングアップとクールダウン

  • 股関節周囲の筋肉の柔軟性とバランスの強化

  • 急激な運動量の増加を避ける

  • 定期的なメディカルチェック

復帰と競技への影響

径部痛症候群からの復帰プロセス

1. 初期対応(炎症期)

  • 痛みの強い時期は完全休養が基本。

  • アイスパックや消炎鎮痛薬の使用で症状を抑えます。

2. 回復期(理学療法)

  • 理学療法士の指導のもとで、内転筋・腹斜筋・腸腰筋のストレッチと強化。

  • 股関節の安定性や姿勢の見直しも重要。

  • この期間は「痛みの出ない範囲」での運動に留めます。

3. 段階的な運動復帰

  • 痛みがなくなってから、徐々にランニング→方向転換→スプリント→競技特有の動作へと進めます。

  • 痛みが再発しないことを確認してから、本格復帰へ。


競技パフォーマンスへの影響

回復すればパフォーマンス復活は可能

  • 適切なリハビリを行えば、多くのアスリートが競技レベルを維持したまま復帰できます。

影響が残る場合もある

  • 再発リスクが高い疾患のため、復帰後もメンテナンスが必要です。

  • 無理な復帰や短縮されたリハビリは、慢性化やパフォーマンス低下を招くおそれがあります。

 長期的には「予防的トレーニング」が鍵

  • 再発予防には、体幹の安定性、股関節可動域、筋バランスの維持が重要です。


復帰までの期間(目安)

重症度 休養期間 リハビリ 競技復帰
軽度 1〜2週間 約2〜3週 1ヶ月前後
中等度 3〜4週間 約1〜2ヶ月 2ヶ月前後
重度(手術含む) 数ヶ月〜半年 長期(3ヶ月〜) 半年〜1年

関連記事

最近の記事

  1. 湿布の正しい使い方とは?効果を最大化する秘訣

  2. 鼠径部痛症候群を理解するための基本知識

  3. 就寝中に足がつる理由を理解しよう